ボイトレ解説

【ボイトレ解説】発声を安定させながら感情豊かに歌うコツ【感情と理性のバランス】

ゆりか先生
ゆりか先生
声楽講師の永井友梨佳です♩

 

みなさんは、どんな歌を聴いた時に感動しますか?

やっぱり、歌い手さんの感情が伝わってきたときではないでしょうか。

聴いている人を感動させるような歌がうたえたら、とても嬉しいですよね。

でも、歌における「感情表現」というのは、実はとっても難しくて…

ただただ感情に浸って歌うだけじゃ、聴いている人には伝わらないんです。

ということで今回は、発声を安定させながら感情豊かに歌うコツを解説してみようと思います!

 

感情に浸るだけじゃだめなの?

先ほど、「感情に浸って歌うだけじゃだめ」というお話をしましたが、

え、ひたすら感情を込めて歌えばいいんじゃないの?と思いますよね。

実は違うんです。

 

歌を人に届けるために必要なことは、まずは「声を届けること」です。

声を届けるためには、ある程度の声量や、音程を安定させたり、しっかり言葉を発音する必要があります。

つまり、体中のあらゆる筋肉を使って「発声」を安定させてあげないと声は届かないんですね。

そして、これらの筋肉は「リラックスした状態で、しなやかに使ってあげる」のが、歌う時の理想的な使い方になります。

 

さて、ここで感情表現の話に戻ります。

感情が高ぶった時に、人間の体はどんな状態になるのでしょうか?

たとえば「怒り」の感情が起こった時、人間の体は

  • 息が浅くなる
  • 筋肉がこわばる
  • 体に力が入る

こういう状態になります。

交感神経が働いて、リラックス(=副交感神経)とは逆の状態になってしまうんです。

 

でも、先程「発声を安定させるためにはリラックスが重要」という話をしましたよね。

なので、ただただ感情に浸ったまま歌ってしまうと

体に力が入って、息も浅くなって、発声がどんどん崩れてきてしまうんです…!

その結果、歌声が聴いている人に届かなくなってしまいます。

 

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感情と理性のバランス

では、感情表現もしつつ、発声も安定させながら歌うにはどうすればよいのでしょうか。

 

感情表現をしながら歌うコツとしては、

感情と理性のバランスをとりながら歌うことが大切になってきます。

 

たとえば、悲しい気持ちを表現したい曲があったとして、

悲しみの感情にどっぷり浸りながら歌うと、

感情が高ぶりすぎて、息が浅くなって、発声が不安定になってしまいます。

なので、100%悲しみに浸るのではなくて、

どこかに冷静な自分を常に感じながら、発声をコントロールしつつ歌うのがコツです。

感情的な自分と、理性的な自分、2つを常に自分の中に感じながら、

この2つの自分が、常に綱引きをしてバランスをとりながら歌う

そうすると、発声を安定させたまま、感情表現をすることができます。

 

私自身も、歌いながら曲に感情移入しすぎて、感情が高ぶりすぎてしまう時があります。

感情が高ぶりすぎてしまうと、息が浅くなったり筋肉が動きづらくなってしまうので、

そういうときは、理性的な自分を取り戻していって、

力みそうになった筋肉を緩めたり、息を深く吸うように意識をします。

感情に体が支配されないように、理性的な自分でバランスをとる感じですね。

まあ言うは易しで、これ、結構むずかしいことなのですが…(笑)

やっぱり感情を歌にのせて、聴いている方にしっかりと伝えていくためには、

とても必要なことじゃないかなと思います。

 

プロとアマチュアの差はここ

実は、この「感情と理性のバランス」をとれるかどうかが、

プロとアマチュアの差じゃないかなとも思っているんです。

 

プロのアーティストの方たちの歌って、とても感動しますよね。

プロの方たちは、一見すると感情に浸りながら歌っているようにみえますが、

実は「感情に浸りながら歌っているようにみせている」だけで、

100%感情に浸って歌っているわけではありません

プロの方たちは、歌っている間、常にどこかに冷静な自分がいて、

発声のコントロールをしっかりしています。

そして、客観的に自分の歌をとらえることが出来ているんですよね。

 

逆に、例えばカラオケで聴こえてくるアマチュアの方の歌は、

感情に浸っていればいるほど、なんだかひとりよがりに聴こえてしまうことってありませんか?

これは、理性的な自分がいない状態で、100%感情で歌っているので、

歌っている自分自身は感情に浸れていても、それが相手に伝わっていない状態なんですよね。

 

こうやって自分が気持ちよく歌うのがカラオケの良さでもあるので、

このような歌い方を否定するつもりはありません!(自分が気持ちよく歌うのも最高に楽しいですよね)

 

だけど「聴いている人に感情を込めた歌を届けたい」ともし思うなら、

もうひとつレベルアップして、「感情と理性のバランス」を意識してみると

より人に伝わる歌、人に届く歌がうたえるようになると思います♪

 

人に伝わる歌を目指そう

今回は、発声を安定させながら感情豊かに歌うコツを解説してみました。

いかがでしたか?

 

「自分が歌っていて楽しい」という所から、

「自分の歌を人に楽しんでもらう」という所にレベルアップしたい方向けの内容かなと思います。

なかなか難しい内容ではありますが、こうやって感情表現が出来るようになると、

自分の表現したいことがしっかり相手に伝わるようになるので、

人前で歌うことが本当に楽しくなります!

ぜひぜひ、試してみてください(*^^*)

 

私のボイトレでは、

実際に歌をお聴きしながら、このような表現方法のアドバイスもしています!

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それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました♪

 

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永井友梨佳
声楽講師/ボイストレーナー。ソプラノ歌手。
鳥取県米子市出身。京都市立芸術大学音楽学部声楽専攻卒業。

ストアカ プラチナバッジ獲得講師。レッスン受講者からの評価は、平均☆4.97をいただいています(レビュー件数200件以上)
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