作詞家の紹介

詩人・画家 星野富弘さん

ゆりか先生
ゆりか先生
声楽講師の永井友梨佳です♩

 

詩人・画家の星野富弘さんをご存じでしょうか。

このような詩画を描かれる方です。

富弘美術館Websiteより引用https://www.city.midori.gunma.jp/www/contents/1529473746974/index.html

星野さんの詩を初めて読んだ時、自分の心の奥の方をぎゅっと掴まれるような

初めてなにかに気づかされるような、そんな感覚がありました。

そして、星野さんの詩は、そのどれもが心に刺さるんですよね。

また、詩と一緒に描かれている生き生きとした草花も、とても印象に残ります。

 

今回の記事では、こちらの星野富弘さんについて、詳しくご紹介してみようと思います。

 

星野さんのプロフィール

 

1946年 群馬県勢多郡東村(現みどり市東町)に生まれる

1970年 群馬大学教育学部体育科卒業

            中学校の教諭になるがクラブ活動の指導中頸髄を損傷、手足の自由を失う

1972年 病院に入院中、口に筆をくわえて文や絵を書き始める

1979年 前橋で最初の作品展を開く

            退院

1981年 雑誌や新聞に詩画作品や、エッセイを連載

1982年 高崎で「花の詩画展」

            以後、全国各地で開かれた「花の詩画展」は、大きな感動を呼ぶ

1991年 群馬県勢多郡東村に村立富弘美術館開館

1994年 ニューヨークで「花の詩画展」

1997年、2000年 ホノルルで「花の詩画展」

2001年 サンフランシスコ・ロサンゼルスで「花の詩画展」

2004年 ワルシャワ国立博物館での「花の詩画展」

2005年 (新)富弘美術館新館開館

2006年 群馬県名誉県民となる

2010年 富弘美術館開館20周年 富弘美術館の入館者600万人

2011年 群馬大学特別栄誉賞(第一回)

現在も詩画や随筆の創作を続けながら、全国で「花の詩画展」を開いている

 

富弘美術館Websiteより引用https://www.city.midori.gunma.jp/www/contents/1389160237278/index.html

星野さんは、事故で頸椎を損傷されており、作品は口に筆をくわえて制作されています。

この作品たちがどのように生まれたか、

星野富弘詩画集ネットに記事があがっていましたのでよかったらぜひ↓

星野富弘詩画集ネット 詩画の誕生 https://tomihiro.net/intro/

 

はじめは、手紙かなにかの返事を書きたいという想いで書き始められたようですね。

また、著作の中でこのようにもお話されています。

「心をこめて、ごまかさずにかいた絵の前では、人は長く立ちどまり、熱心に見てくれました。ふるえる一本の線のなかにも、そのときのわたしの心がのこっていて、見た人は、それをちゃんと感じてくれるのでした。それぞれの絵のそばには、絵をかいたときの気もちや、その花からうけた思いなどを、短い詩のような文章にして、そえました」

『かぎりなくやさしい花々』(著:星野富弘 1986年 偕成社刊)P121「花とともに生きる」より

 

星野さんの強さ、優しさ

星野さんの作品を読むと、優しい気持ちになる一方、どこか、現実を突きつけられる感じもあります。

生きることの厳しさや、辛さ。悲しみ。

誰もが抱えているであろう、人には言えない想い。

けれど、そこには星野さんの底知れない強さがあって、

(弱い部分を表現できるのも強さだと思います)

その強さで、生きることの厳しさから救ってくれるんです。

強いから、優しい。

だから、星野さんの作品を読むと心に深く刺さって、涙が出てくるのだと私は思います。

 

星野さんの詩が、歌になるまで

星野さんの詩は、その多くに曲が付けられ歌になっています。

その中でも、なかにしあかねさん作曲の歌がたくさんあります。

なかにしあかねさんに作曲依頼をしたのは、ソプラノ歌手の西由起子さんという方。

西さんの語る誕生秘話が、記事になっていました。

もう20年程前になるでしょうか。涙をぬぐいながら星野さんの最初の詩画集『風の旅』のページをめくったことを、昨日のことのように思い出します。お母様への深い愛が描かれた「なずな」にしばし立ち止まり、そして詩の中に「私の心の言葉に出来ない思い」を見つけては熱いものが込み上げました。等身大の私の心にまるで寄り添うような、人の心の弱さや不完全さを包み隠さない言葉たち。(中略)

才能ある作曲家で、親友の なかにしあかねさんに作曲を委嘱したのが1991年のこと。当時出版されていた詩画集『風の旅』『鈴の鳴る道』から7編を二人で選び、1992年に「星野富弘の詩による歌曲集~二番目に言いたいこと」を初演しました。それ以来、どこで歌っても聴衆の方々が涙を浮かべて聴いて下さいました。

星野富弘詩画集ネット 「富弘さんの詩を歌いたい」 西由起子 より抜粋https://tomihiro.net/deai/nisi/

こうやって曲が誕生して、その後、多くの方に歌い継がれています。

私も、大学の時に先輩が歌っているのを聴いて、星野さん作詞の曲を知りました。

それからは自分も歌ってみたいと思い、楽譜を手に入れて必死で練習して、

大切に歌わせてもらっています。

 

わたしが星野さんの詩をうたうとき

星野さんの詩のうたを歌うのは、実はとても体力と集中力が必要だなと思っています。

星野さんの言葉たちが素晴らしすぎて、大きすぎて、

実際に、うたっている途中で泣きそうになってしまうことが何度もありました。

しかも、決まって人前でうたっている時です。

 

星野さんの言葉たちが、観客のみなさんに伝わっているのって

歌っている最中に、なんとなくわかるんですよね。

観客のみなさんの反応を、歌いながら無防備に感じてしまうと、

自分の中でとても感情が高ぶってしまい、泣きそうになってしまいます。

 

でも、当たり前だけど泣いていては歌がうたえなくなってしまいます(笑)

なので、冷静な自分を必死に取り戻しながら、曲に集中して歌わないと、

とても歌いきれないんです。

 

まだまだ音楽的に未熟な私ですが、

最近は、必要以上に感情を乗せずに、言葉を大切に歌うよう心掛けています。

詩も、曲も、本当に素晴らしいので、

それをシンプルに聴いていただくのが一番なんじゃないかなと感じていて。

なかなか難しいんですけどね。

 

おわりに

星野さんの詩による歌たちと出会って、

現代の日本のうたたちの素晴らしさに気づくことができました。

私が「ネオクラシカルな日本のうた」を

ライフワークとして歌っていきたいと思ったきっかけです。

高齢者施設でもたくさん歌ってきました。

おそらく、どこへ行っても観客のみなさんのほとんどが初めて聴く曲。

けれど、歌うたびに、詩と曲の素晴らしさは毎回ちゃんと伝わるなあ、と実感しています。

このうたたちを色んな人に聴いてもらうこと、

この詩の素晴らしさを少しでも感じてもらうことが出来れば。

これからも大切にうたっていこうと思います。

 

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永井友梨佳
声楽講師/ボイストレーナー。ソプラノ歌手。
鳥取県米子市出身。京都市立芸術大学音楽学部声楽専攻卒業。

ストアカ プラチナバッジ獲得講師。レッスン受講者からの評価は、平均☆4.97をいただいています(レビュー件数200件以上)
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