曲の紹介

「小さな空」作詞作曲:武満徹

ゆりか先生
ゆりか先生
声楽講師の永井友梨佳です♩

 

ネオクラシカルなうたの、曲解説シリーズ。

今回ご紹介する曲は、作詞・作曲 武満徹の「小さな空」です。

 

武満徹さんって?

武満 徹(たけみつ とおる、1930年 – 1996年)
ほとんど独学で音楽を学んだが、若手芸術家集団「実験工房」に所属し、映画やテレビなどで幅広く前衛的な音楽活動を展開。和楽器を取り入れた『ノヴェンバー・ステップス』によって、日本を代表する現代音楽家となった。

欧米でも評価され、「世界のタケミツ」とも呼ばれている作曲家です。

音楽の教科書にも載っていらっしゃるようですね。

(私が学生の頃は載ってたかな?覚えてない…)

武満さんは「THE現代音楽、前衛音楽の作曲家」といったイメージが強く、

私もなんだか難解な印象を持っていました。

でも、実は歌曲をたくさん作曲されていて

それは意外にも、とても素朴で、親しみやすいものが多いんです。

 

「小さな空」の歌詞

この曲は、歌詞も武満徹さんが書かれているんです。ご紹介しますね。

 

青空みたら

綿のような雲が

悲しみをのせて

とんでいった

いたずらが過ぎて

叱られて泣いた

こどもの頃をおもいだした

 

夕空みたら

教会の窓の

ステンドグラスが

眞赫まっかに燃えてた

いたずらが過ぎて

叱られて泣いた

こどもの頃をおもいだした

 

夜空をみたら

小さな星が

涙のように

光っていた

いたずらが過ぎて

叱られて泣いた

こどもの頃をおもいだした

 

武満徹「小さな空」

シンプルだけど、色んな想像がふくらんで

じんわり沁みる歌詞ですよね。

 

自然と涙がでた、印象に残っている演奏

この曲の演奏で、とても印象に残っているのが、

大学時代のソプラノの先生が、リサイタルで歌われているのを聴いたときです。

 

たしか、アンコールで歌われていたのかな。

とても丁寧にシンプルに歌われていて、

曲の魅力や歌詞の内容がストレートに心に届いて、自然と涙が出ていました。

だれの中にもある小さい頃の思い出が、じんわりよみがえってくるような感じ。

 

「表現」って自分の感情を表に出すばかりじゃなくて

引き算の表現というか、、

曲によっては、その曲の魅力や歌詞を伝えるために

シンプルに歌うことも選択肢のひとつとして持っておくべきなんだな、ということも学びました。

この曲は、まさにこういったシンプルな表現がぴったりだと思います。

(でも、シンプルに歌うのって実はとても難しかったりします…)

 

「小さな空」の成り立ち

この曲は、どのように生まれたのでしょうか。

曲集の作品ノートには、このように書かれています。

1962年、TBSラジオで毎夕放送された、こどものための連続ラジオ・ドラマ『ガン・キング』の主題歌。『ガン・キング』は、漫画が原作の西部劇だが、大島渚作品のシナリオ・ライター、石堂淑朗と田村孟が脚本を担当していた。

この番組の音楽について、武満は、次のように述べている。

「放送が始まってまだ数週間ですが、近所の小学生が、主題歌を歌い手のジェリー藤尾(※)ばりに巧みに歌っているのを聞くことがあります。これはやはり私にとっては楽しい、はじめてに近い体験です。(中略)子供は質の高いものを求めています。さしあたり私は黒人霊歌やウエスタン民謡などを毎週親しみやすい編曲で入れながら、ある意識的な試みを進めたいと思っています。」(毎日新聞、1962年2月25日)

※シェリー藤尾というのは勘違いで、藤木孝だった可能性が高い。

武満徹:SONGS P.128より引用

子供向けのラジオドラマのためにかかれた曲だったんですね~。

武満さんが、「子供は質の高いものを求めています」と言われているのが印象に残りました。

おっしゃる通り、素朴で聴きやすい曲だけど、とても洗練された曲だなあと思います。

 

また、子供にとってもわかりやすい曲だけど、

大人が聴くと、一層心に響く曲ですよね。

以前、この曲を小学校の式典でうたったことがあり、

子供たちもよく聴いてくれましたが、後ろの保護者席のみなさんによく届いているなあという実感がありました。

子供の頃に聴いた曲の良さが、大人になって改めてわかることってありますよね。

そういう曲だなあと思います。

 

おわりに

今回、「小さな空」についての記事を書いてみて、

やっぱり、あの時の大学の先生の演奏は素晴らしかったなあと改めて思いました。

一見、シンプルなメロディーで音域的にも難しくはない曲ですが、

そういった曲こそ、曲の魅力や歌詞の素晴らしさを伝える演奏をするのは、とてもとても難しい。

歌の技術だけじゃなくて、その人の人間性も表れるものだと思います。

こういった曲の魅力を伝えられるような演奏がしたい。

さらに精進だな…!と気合が入りました。(笑)

本当にすてきな曲です。ぜひ聴いてみてください。

 

この記事で紹介したうたを、レッスンでうたってみませんか?

声楽個人レッスン・ボイトレを行っています♪

「小さな空」を、レッスンで歌ってみませんか?

オンラインレッスンなので、全国どこでも参加OK! そして安心安全◎

ボイトレや声楽レッスンが初めての方・初心者さんも大歓迎です(*^^)

気になる方は、まずは無料体験レッスンにお越しください♪

\無料体験レッスンはこちら/

\ボイトレ・声楽レッスンはこちら!/
オンラインレッスン開催中♪

\歌のための解剖学オンライン講座/
歌のための解剖学オンライン講座講師写真、解剖学アプリイメージ

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました♪

♬訪問演奏承ります♬

関東近郊にて、訪問演奏を承っております!

日時や料金、リクエストなど

お気軽にお問合せください♪

詳しくはこちらをクリック

あなたの声の魅力を引き出すボイストレーナー
永井友梨佳
声楽講師/ボイストレーナー。ソプラノ歌手。
鳥取県米子市出身。京都市立芸術大学音楽学部声楽専攻卒業。

ストアカ プラチナバッジ獲得講師。レッスン受講者からの評価は、平均☆4.97をいただいています(レビュー件数200件以上)
延べ30時間以上の解剖学の学びを活かし、ラクに気持ちよく歌える発声方法をお伝えしています♪

ただいま生徒さん募集中!まずは無料体験レッスンにお越しください♪
\ Follow me /

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA